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2006年7月21日 (金)

nobady knows

「誰も知らない」

言わずと知れた、あの有名な映画です。

去年のある日、私はケーブルテレビの日本映画専門チャンネルでこの映画が放映されることを知り、話題にもなっていたから何となく録画しました。

 

ちょうどそのころ取っていた授業で「その題材を映像というメディアにした意義とは何か」という感じの発表&レポートが課されていて、私は「ホームアローン」と「誰も知らない」の二本を取り上げ発表をしました。

発表の方は初めて映像を使いながら行ったので散々でしたが、「どちらか一つの映画に絞り、さらに監督がどのような視点からこの映画を撮影したのかが分かるともっと良い」との指摘を受け、提出するレポートにはそれを加えよう!!と意気込んでいました。

 

そうしたら何と、たまたま録画していた「誰も知らない」のビデオに、30分弱の監督インタビューが収められていたのです!!録画した当時は本編だけに関心があり気付いていませんでしたが、よく見てみたら映画の制作意図等々、私にとってこれ以上ない資料が手元に存在していました。さっそくこのインタビューを一言一句逃さず全て書き起こす作業を、大学から帰宅後の夕方に毎日行いました。

さらに、この映画のモチーフとなった事件も調べました。実際に起こったその事件とは一体どのようなものだったのか、どのように発生してどんな結末を迎えたのか、私は映画が公開された当時から気になっていました。

そこで大学の図書館で検索して昔の新聞をあさり、関連する記事を全て読んで、そこから映画と実際の事件の違いから映像にする意義も探りました。この時期は図書館に住んでいたと言っても過言ではありません。

 

こうして、映画を繰り返し隅々まで見て、インタビューの書き起こしから新聞・雑誌記事の読破、それらの分析に至るまで、膨大な時間が費やされました。

一連の作業から分かった「この題材を映像にする意義」のレポートは、5000字にも及びました。本当に長い時間がかかったし、書いている間はいつもそのレポートのことで頭がいっぱいでした。でも、執筆しているときは次々に考えが浮かんで楽しくなり、それまでメディア系の授業を苦手としてきた私にとっては信じられないような時間でした。

 

このレポートを執筆してみて、ある事件・出来事をモチーフにした映画や話は、その実際の事件・出来事を知ったり、また制作者がどのような考えを持って作成したのかを知ることによって、より深く理解することができると感じました。私は「誰も知らない」において、その二点を調査・分析することのできるとても幸運な環境にいたということを実感しました。

 

このレポートは今までの中で最も自分が満足のいく研究ができたものとして、心に残っています。

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